塗装における塗料選び
今日は、塗装における塗料選びについてご紹介したいと思います。
「塗料に違いはあるの?」
「期待耐用年数と保証の違いって?」
「どの塗料を選べば良いの?」
こういった疑問をぜひこちらで解消してください!
【塗料それぞれの違いとは】
そもそも、塗料には違いがあるのでしょうか?答えはYESです。
シリコン系やフッ素系、無機系などの様々な塗料が存在します。
また、目的によって求める素材・材質が変わります。そのため、目的に応じた塗料を選ぶ必要があります。
では、どのように目的とする塗料を選んでいくのが良いのでしょうか?
【期待耐用年数と保証とは】
ここで、塗料を選ぶ際によく目にする期待耐用年数と保証について説明します。
期待耐用年数とは、促進耐候性試験下での耐候性のことを示しています。
促進耐候性試験とは、特定の条件下において、期待耐用年数を調べた試験のこととなります。
平たく言うと「各塗料メーカーが紫外線に対してどれだけ塗料が耐えうることができるか」という年数を示しているので、雨風による温度や湿度など紫外線以外の影響については対象外となります。
よって、実際の自然環境下では、期待耐用年数よりも少ない年数が限度となることを念頭に置いて下さい。
促進耐候性試験は基本的に次の3通りとなります。
1:キセノンランプ式
2:SUV(スーパーUV)試験
3:宮古島等屋外での暴露試験
キセノンランプ式以外は国家規格外となるので、期待耐用年数を見極めるのであればJIS国家規格であるキセノンランプ式試験の結果で比較検討すべきでしょう。
一方で保証とは、塗料メーカーが謳っている塗料そのものに不具合が生じた場合に適用されるものとなります。例えば、適切な塗装を行った後に塗装の剥離が起きた場合にメーカーの保証が適用となります。
以上より重要なのは
期待耐用年数と保証を同一の意味で認識しない
ということです。
【自分に合った塗料とは】
では、これまでのことから、自分に合った塗料はどれになるのか?という疑問が生まれてくるかと思います。
もちろん、耐用年数が長いに越した事はないと思いますが、それだけではなく使用箇所によって重要視する点や目的が変わるでしょう。
その結果として求める塗料が変わってくることになると思います。
重要視する点といえば、
・耐候性
・低汚染性
・遮熱性
・退色防止性
これらのことが挙げられます。
それぞれの特徴を踏まえた上で、目的とする種類の塗料を選びましょう。